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ストリングス 愛と絆の旅路
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    「ストリングス 愛と絆の旅路」

    なんかこれスゴイんじゃない…(@o@)!?

    <公式サイトより>
    まるで生命が宿っているような人形達の動きは、5メートル長に至る糸で操られ、一体に5人の操り人形師を要する難作業から生まれた。23週間に及ぶ撮影、 115体の特別設定された人形を欧米屈指の22名の人形師が操り、総勢150名を超すスタッフ、そして10kmに及ぶ糸(STRINGS)が使用され、完成までに実に4年の歳月が費やされた。CGもVFXもアニメーション動画も一切ない。

    そんでさらに、
    「新世紀エヴァンゲリオンシリーズ」などの庵野秀明氏がジャパン・ヴァージョンの監督を務め、脚色を劇団、阿佐ヶ谷スパイダースを主宰する長塚圭史が担当、

    吹き替えには、草なぎ剛、中谷美紀、劇団ひとり、優香、小林克也、
    香取慎吾、戸田恵子、伊武雅刀、市村正親。

    むむむ。
    ジャパン・ヴァージョンって何だろう。
    演出や編集を変えちゃうのか?
    人形劇だからってローカライズでそんなことまでするのってあり?
    いろいろ気になる。

    しかもしかも、設定を聞いて更に興味が湧いた!
    この操り人形達は、自分たちが糸に釣られて生きていることを認識しているという。
    人形に演じさせているから糸がただ見えるというよりは、設定として
    糸に吊られた人形たちの世界なのだ。

    すべての生きものには、遥か天井へと糸が伸びており、それが切れた時、命は途絶える。運命の相手とは、糸同士が天空で繋がっているといわれていた。

    試写をみた「こどものもうそうblog」の米光さんの話によると、

    操り人形たちは、自殺するときは、自分の頭上の糸を切り、
    出産するには、自分の糸を赤ん坊の木偶人形に分け与えるのだという。


    この設定って自分はむしょうに心が掻き立てられるのです。
    なんでだろうか?
    ちょっと考えて答えがわかった。

    自分の大好きなある二つの作品を思い出した。
    ひとつはPSゲームの「moon」、
    もうひとつは映画「ネバー・エンディング・ストーリー」。

    前者の「moon」というゲームは、ゲームの登場人物たちが、
    自分たちは小さな円盤(CD-ROM)の上で生きているだけで、扉(PSのCDドア?)を
    あけさえすれば外の広大な世界へ飛び出していけるのではないかと気付き始める。

    「ネバー・エンディング・ストーリー」は少年が古本屋で見つけた本を
    読んでいるうちに物語の中に干渉しはじめるのだが、同時に、
    その本の世界ファンタージェンの長である"幼心の君"は自分たちの世界が
    本を読んでくれる子供たちの想像力によって成り立っていることを知っている。

    なにが言いたいかわかるかな。
    これって、自分の中では空想なんだけど、空想じゃないんですよ。

    作品⇔現実だとすると、いま挙げた作品はこの中間に位置する。

    こういう設定がなされている作品って、どれだけ突飛な話でもなぜか
    抵抗なく没入していくことが出来るんですよ、自分は。

    たとえば、映画「ネバー・エンディング・ストーリー」のラストで、
    虚無にその世界の大半を飲み込まれ、"幼心の君"が最後の願いをバスチアンに託すシーン。
    今まで物語に片足を踏み込みながらも、本の前にいたバスチアンがこのとき
    完全に物語の中に入り"幼心の君"と対峙する。
    そしてこのとき、さっきまでバスチアンが居たところに、かわりに自分が
    入りこんでいるような錯覚を覚えるんです。

    ゲーム「moon」にしても、ゲームの登場人物たちはとても魅力的で、
    出来ることならゲームを終わらせずにずっとその世界を楽しんでいたい、
    でも、当の本人(ゲームのキャラクター)たちが、終わらせてくれと願っている…!
    このジレンマによって、
    ゲームのフィールドをテクテク歩くプレイヤーキャラと、コントローラーを
    握っている自分、そしてゲームの中の世界と現実世界、…がだんだん溶け合って
    いくような奇妙な感覚を覚えるんです。

    なにを夢みたいなこと言ってるんだと思うでしょうが、
    ほんとおおげさでなく、自分にとってはそういう感覚を体験することの出来る
    稀有な作品があるのです。

    「ネバー・エンディング・ストーリー」で古本屋店主コリアンダーさんは
    「普通の物語はどんな危険な場面でも本を閉じれば、現実に戻れる。
    でもこの本(はてしない物語)は違う…。危険なのじゃ。」
    と言う。
    まさにそういうこと。作品を見るとき自分の立ち位置は安全でゆるぎない場所の
    はずなのに、ふいに、物語の側からこちら側に干渉されると、
    さっきも言ったように、物語⇔現実の合間にあるもうひとつの世界に
    迷いこんだような気がする。

    米光さんも「ストリングス」を見終わったあとにこう言っている。
    <こどものもうそうblogより>
    観終わった後、自分の手に、足に、頭に、糸がつながっているのではないかと、ふと考える。空を見上げ、見えない自分の糸が、天上まで伸びているのを、見る。

    そうそう、こういう感覚…。
    自分が居るのは"宇宙のみる夢の中"なんじゃないだろうか、なんて考えちゃうような。
    他にもこういう作品があれば、教えてほしいなぁ。


    …ちょっと話が逸れたかな。
    この「ストリングス 愛と絆の旅路」は人形たちが外(天上?)の世界のことまで
    意識しているかはわからないので、今挙げたようなことがこの作品にも
    あてはまるかはわからないんだけどね…(^_^;

    というわけで、なにはともあれ観てみないとね。
    なんかちょっと変わった上映方法?
    いちおう、最初から拡大公開は決まってるのか。
    むぅん。要チェキ。
    | 映画のこと | 16:07 | comments(2) | trackbacks(2) | - | - |
    こちらではお久しぶりです☆
    これ、おもしろそう! パペットならぬ、ドールアニメ…

    mother3も最後プレイヤーと仮想世界が多少リンクするようなとこありましたねー、私もそういうの好きかもしんないです。

    ラストがちょっと尻すぼみだったけど、
    「ソフィーの世界」もちょっと似た感じで
    登場人物に「自覚」のある話だった気がします。
    | えい | 2007/03/18 3:16 PM |

    あぁ、そうだそうだ!
    MOTHERね。
    2のラストも、あらかじめ入れておいた自分の名前で
    「○○はネスたちの無事を強く祈った!」って感じに
    なるのよね。
    あれは、すげー鳥肌立ったよねぇ。

    こういうのって安易に使うとシラけるから
    かなり難しい演出かもね。


    >ソフィーの世界
    へぇー。映画のほうを見てみようかな。
    ありがとー。
    | ta2nb | 2007/03/18 4:31 PM |










    http://weblog.ta2nb.main.jp/trackback/379742
    ストリングス ~愛と絆の旅路~ ストーリー
    デンマーク生まれのドールムービーに、日本版として新たに生命を吹き込んだスペクタクルロマン。父親を殺された王子が真実の愛と自らの使命に目覚めるまでの長い旅を描く。監督は『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明。『日本沈没』の草なぎ剛や『嫌われ松子の一生』の
    | ストリングス 〜愛と絆の旅路〜 | 2007/04/17 7:51 PM |
    ストリングス〜愛と絆の旅路〜
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